はじめに
~経営計画書は3つに分けられる~
経営計画書と聞いて多くの人が思い浮かべるのが、経営計画手帳だと思います。
その経営計画手帳が経営計画書の全てではなく、方針編・諸表編・解説編の3つに分かれます。
方針編は、先ほどから言っている「経営計画書」
諸表編は、スコアボード。弊社では経営計画資料とも呼んでいます。
そして解説編が、武蔵野さんで言う「仕事が出来る人の心得」であり、弊社だと「ベクトル用語集」になります。
こちらを読んでくださっている皆様も、経営計画手帳を作り活用されていることかと思います。
方針を整備し、周知することは経営に於いて必須項目だと考えております。
弊社も経営サポート事業や武蔵野さんを通して沢山の企業様とお話をさせて頂いて
失礼ながら、諸表編でありますスコアボードを活用しきれていないなーと見えてしまう
会社様が多いと感じることがございます。
はじめに書いた通り、スコアボードも経営計画書の一部でありますので
経営計画手帳と同様に、作成・活用することは必須項目であると私たちは考えております。
つまり、スコアボードを活用しきれていないということは、片手落ちである。と。
私たち株式会社プリマベーラが、武蔵野さんに入会した大きな理由の1つが
そのスコアボードを作り、活用することでした。
このスコアボードを作りたい。と思い、入会したと言っても過言ではありません。
2008年に入会して以降、11年間スコアボードのバージョンアップを繰り返してきたことで
経営のツボといえるものを可視化することが出来ました。
その結果が「10期連続の増収増益」です。
経営のツボを可視化し、増収増益を続けるとはどういうことなのか、
このDVDでは、私たちが現在使っているスコアボードを基に、
考え方、作り方、そして見方のポイントを解説しております。
経営計画資料の目的
~数字が大事という価値観の刷り込みから生まれるPDCAサイクル~
私たちの事業は店舗での商売が9割を占め、拠点数は北関東を中心に40近くにまでなりました。
なので、店舗の売上・利益などの実績が伸びているのか、落ちているのかを把握する必要があります。
ただ現状を把握するだけではなく、店舗の実績を人事考課に繫げることで現場でも数字に拘ってもらえるのです。
プリマベーラでは、普段はおふざけOK。全従業員がイキイキワクワク働ける会社でありたいと思っています。
ただし、ふざけてはいけないことが2つあります。それは、お客様と数字。
お客様は私たちの会社・お店を選んでくれて、そのお陰で生活が出来ている。という考えから大恩人であると定義しています。
また数字も同様に、お客様に選んでもらえたかどうかを表す指標ですので絶対にふざけてはいけない。
スコアボードがあることで店舗の数字がすぐ分かり、お客様と数字に対してふざけないようになるのです。
更に現状の数字を把握することで、「なぜその結果になったのか」という検証と
「今後どうしていけばいいのか」という対策を考え、計画を立てることが出来ます。
数字が評価に繋がること。お客様に選ばれた結果であること。
この2つが数字が大事であるという価値観を現場に刷り込まれ、
そして検証と計画を考えられることで、つまりPDCAサイクルをスコアボードから回りだす仕組みが作られているのです。
第20期経営計画資料の構成
経営計画資料の作り方・ポイント~方針についての解説~
私たちの会社がスコアボードを作ってから11年が経過いたしました。
この11年で道具として使い続けられるように、サイズ・項目・構成など様々な改善を繰り返してきました。
結果、今の経営計画書が現状では最高の出来であると自負しています。
その今期のプリマベーラのスコアボードの構成をご紹介いたします。
✅全社利益計画
✅銀行借入残高
✅比較賃借対照表
✅利益計画(全社)(事業部)
✅営業実績
✅利益計画(業態別)
✅部門実績
✅買取部門実績
✅本部費
✅各種年計
✅要員計画
✅原価在庫金額一覧
この中で、銀行借入残高、比較賃借対照表、原価在庫一覧の3つが所謂BSと呼ばれるもの。
それ以外がPLという構成になっております。
簡単に言うと、PLとBSの詳しい内訳を様々な角度から見られるものがプリマベーラの経営計画書です。
経営計画資料各シート解説
スコアボードは、書くことが目的ではありません。
先に書いたように、目的は数字が大事であることを刷り込み、打ち手・問題点を見つけることです。
それが進むように各シートは意図的に作られていますので、DVDでは各シートについて解説しています。
✅全社利益計画作りはトップダウンとボトムアップの2つ
✅店舗別利益計画は、現場の自主性が生まれるように
✅銀行訪問で効果を発揮する銀行預金・借入残高
✅事業のツボが分かる比較貸借対照表のポイント
✅利益計画全社のポイントは重点とプロセスを可視化すること
✅営業実績のポイント1~売り上げを多角的に見る~
✅営業実績のポイント2~事業ごとのKGI~
✅営業実績のポイント3~パッと見で分かるように~
✅業態別利益計画と部門実績のポイント~構成比と伸び率がカギ~
✅社長の決定が反映しやすい本部費と要員計画の関係
✅年計表のポイント1~ビジネスの風向きを知る~
✅年計表のポイント2~長期的・多角的に見る~
✅年計表のポイント3~無駄を作らない~
経営計画資料で成果を出す~会社の本質を見れているか~
スコアボードからPDCAサイクルを回していくことを目的としていますが、
もし仮に見るべき数字が間違っていたとしたら。PDCAサイクルを回しても最大の効果を得ることが出来ません。
では正しくスコアボードを作るにはどうしたらよいのか。それは会社を正しく理解することです。
ただ、それがなにより難しい。武蔵野の小山社長も「99%の社長は自社のことを正しく理解できていない」
と仰るほど会社を正しく理解することは難しいのです。
逆に、会社を正しく理解できている1%の社長はなぜそう言われるのでしょうか。
それは、会社の本質を見ることが出来ていることだと考えています。
最後の章では経営計画資料で成果を出すためのポイントとして、
会社を本質で見る為の3要素と経営計画資料を使うことで作られる会社の文化についてをお伝えしています。
そして最後に、経営計画書を作り最適化するまでのショートカット術も収録いたしました。
経営計画資料で成果を出す為に
その1~根本的に見る~
その2~多角的に見る~
その3~長期的に見る~
その4~売上を最大化し、経費を最小化する~
その5~会社の数字を沪過していく~
最後に
冒頭でお伝えした通り、経営計画書は方針編の経営計画手帳、解説編のベクトル用語集、
諸表編である経営計画資料の3つが揃って会社の経営が上手くいくものだと思っています。
そして、経営計画資料を作成する為には会社を正しく理解する必要があり
それは会社の本質を見れないと叶わない物であると考えています。
自社でスコアボードを作ってはいるけど、
「チェックする数字が多すぎて大事なものまで埋もれてしまっている」
「そうしたら見るべき数字を漏れなくコンパクトにまとめられるのか」
などといった、スコアボードに関する悩みを抱えている経営者様にとって、
現状を打破する解決策をまとめた内容になっております。
このDVDをご覧になっていただいた皆様から、成果を出すことが出来た!
というお声を頂くことを今から楽しみにしております。